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Reiko News



 ■ママのひとりごと 2007年5月20日号


「百万本のバラ」という歌 −2−

  「百万本のバラ」と言う歌がある。
この歌をしみじみ良いなぁと思うようになったのは、近年のことである。
初めて加藤登紀子さんのこの歌を聞いた時、詞の内容があまりにも荒唐無稽に思えて、「んなやつぁ居らんやろ」と、大木こだま氏の真似をしてしまった。

  詞は5月10日号のひとりごと「百万本のバラ考」をみていただくとして、プロの画家が仕事の道具を売る? おまけに家まで!! 
自分を認識されることもない一日のために・・・アンビリーヴァボ〜だ。
ピアニストがピアノを売る?ハニカミ王子がクラブを売る?おまけに家まで!!

 バラがどんなに美しくても後はただのホームレスの身。
どう考えてもそれがロマンとは思えず、詞にあざとさが見えるようで好きになれなかった。
それがいつからか、全てを売ってバラの花。 たった一日の広場を埋め尽くす真っ赤な真っ赤なバラの海。 その海の向こうに浮かぶ彼のためだけの一瞬のドラマ。 貧しさと対極のそのゴージャスな目くるめく思い出もありかな・・・と。 

 歌は締めくくる。 孤独な心に永遠に消えないバラの思い出で。
今は人の心にはそうしたものがある、またあってほしいと言う気もする。
昔、あざといと思った同じ歌が今は浪漫の真骨頂に思える。
 人の心はひとつのバラをしても、上から見るか横から見るか、捉える方向で受け取り方も違ってくる。 人生は多様だ。 
心の中に「百万本のバラ」は育っているだろうか。

麗子


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